犬の気持ちを理解してしつけをしよう!!犬の無駄吠えを止めさせる方法

みなさんの可愛い愛犬達。
犬は確かに吠える動物ですが、それが過剰になりすぎてお困りの飼い主の方もいらっしゃるかもしれません。
それが近所迷惑になったり、あるいは睡眠や日常生活の妨げになってしまうほどの吠え方をしてしまうワンちゃんはなにか原因があるかもしれません。
そこで今回は犬の無駄吠えを止めさせるしつけ方法をご紹介します。

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目次

これら3つの方法をご紹介していきます。

 

1.吠える原因を見直す

1-1.吠えている時に餌を与えるのを止める

runge.marius

犬が鳴き止まない時、静かにさせるために餌を与えてしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか??
しかし、この行動によって犬は「吠えていることでご褒美をもらった」「正しいことをしている」と思ってしまいます。
まずは「吠える=餌」のサイクルを止めましょう。

 

そして大切なのは犬が吠える引き金となっているものが何なのかを発見することです。原因を特定するために犬の行動をしっかり見ることがしつけのコツなのかもしれませんね。
犬の行動を観察する方法を挙げておきます。

 

  • だんまり戦術を試してみる。

犬が吠えてもあなたは一切犬に触らず、話しかけず、見ることもしないでください。
吠えればかまってもらえる、遊んでもらえる、注目してもらえるということを犬はわかっていて吠えている可能性があります。
犬が吠えていてもあなたは一切関与することなく他の作業をしてみてください。
これで鳴き止んだ場合、吠える原因はかまってもらうためと特定できます。

 

  • 犬が吠えている時、餌を与えてみましょう。

そしてまたすぐに吠え始めた場合餌を与えるのを止めてみてください。

 

1-2.吠えたら隔離する(別の部屋へ移す)

Stuart Madeley

人や他の犬が近くに来た時吠えてしまう場合、吠えるたびに窓を閉めるか別の部屋に犬を隔離します。そしてこれを繰り返してください。
すると、面白いことが起こるたびに隔離されてしまうことに疲れてしまい吠えなくなることがあります。

 

1-3.犬にとって十分な散歩、運動ができているか見直す

Pedro Ribeiro Simões

犬種によって必要運動量は異なりますが吠えてしまう原因の一つに、エネルギー燃焼不足があります。
長時間散歩することが難しい場合はドッグランに定期的に連れて行ってあげたり、それも難しい場合は散歩代行などの業者も最近はあるようなので業者さんにお願いするという方法も一つですね。

 

1-4.犬が毎日過ごしている環境を見直す

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犬を外で飼っている方も多いかと思いますが、犬小屋の状態や水、餌は十分に整っていますか??
寒い日や雨が降っている日に避難できる暖かい場所を用意出来ていますか??
犬が毎日過ごしている環境を常に良い状態に保ってあげられているか一度見直してみましょう。

 

1-5.退屈から解放

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吠える犬の原因の多くは退屈です。
特に牧羊犬として生み出された品種は精神的な刺激を多く必要とする犬種です。
犬を楽しませてあげることの出来るおもちゃはペットショップやネット販売でも数多く販売されているので、定期的におもちゃを与えて退屈から解放してあげることが大切ですね。

 

1-6.獣医さんに診察してもらう

Zé Carlos Barretta

犬は病気になったり、痛みがあってもそれを伝えることが出来ません。
いろいろな訓練を試しても効果が見られない場合、違う原因を疑う必要があります。
どこが悪い所がないか獣医さんに診察してもらい体の異常を調べることも必要かもしれませんね。

 

 

2.静かにするための訓練

2-1.吠える引き金となっている物に少しづつさらす

Asaf antman

犬は見慣れていないものや違う動物に恐怖を感じ吠えるきっかけとなってしまうことがあります。
その原因に少しづつ慣れさせていく必要があります。

まず犬を制御できるようにリードに繋ぎ離れた距離から少しづつ標的(吠えるきっかけとなっている物・動物)に近づきます。何歩か歩いたら一旦停まり、吠えていなければ餌を与えて褒めてあげてください。
吠えてしまった場合はご褒美を与えません。これを繰り返します。

また、標的にさらした瞬間に吠え始めた場合は距離が近すぎるのでもう少し距離をとったところからやり直してみてください。

 

2-2.標的(吠えるきっかけの物)に吠えずに近づいた時は褒める

Ed Yourdon

標的が近くにあるにも関わらず吠えなかった場合は褒めてご褒美を与えてください。
ここで大切なのは、吠えなかったらすぐに褒めるのではなく少しの間待ってから褒めてください。
そして少しづつ褒めるまでの時間を伸ばしていくようにしてください。
これを続けることによって静かにしていられる時間が長くなっていくでしょう。

 

2-3.「お手」「お座り」などと同様に「静かに」も言葉で教える

Günter Hentschel

犬は言葉を理解する動物です。
「おすわり」「お手」「待て」などの言葉を理解し言うことをきくのなら「静かに」「吠えろ」などもきっと理解できるはずです。言葉で吠えるのをコントロールする訓練をしてみてください。
方法は次の通りです。

  1. まずは「吠えろ」と指示を出し、あなた自身が犬の吠える真似をするなどしてください。そして犬も一緒になって吠えることが出来たらそこで褒めてご褒美を与えてください。
  2. 「吠えろ」を学習した後、次は穏やかな声で「静かに」の指示を出し犬を静めてください。静かにすることが出来たらまたそこでご褒美を与えてください。
  3. 犬があなたの言葉に反応し、静かにすることができるようになるまでこの2つを練習し続けてください
  4. あなたの言葉で犬の吠えをコントロール出来るようになってきたら、今度は更に気が散る環境(車の通る道路や散歩道など)でこの練習を試してみてください。

 

2-4.怒鳴る、否定的な口調は絶対にしないこと!!

Christopher Michel

 静かにすることを教えている時、あなたは絶対に怒ったり否定的な口調をしたり手を上げたりしてはいけません。
これをしてしまうことによって犬はあなたに対して恐怖心を持ち怒りを覚えます。
あなたが声を荒げてしまっては静かにする訓練にはなりませんよね??

とは言え、犬がなかなか言うことを聞いてくれない時はあなたもイライラしてしまうこともあるかもしれません。
そんな時はあなた自身が少し休息をとって落ち着いてから訓練を再開するようにしましょう。

 

2-5.犬が悪い印象を持っているもの(吠える引き金になる物)を良い印象に変える

Daniel Bogan

例えば吠えるきっかけが宅配便や郵便局員である場合、あなたはそれを予測して犬が吠え始める前に餌を与えてください。できればこの時与えるものは、特別な日にあげるようないつもよりおいしいお菓子にすると効果があります。
そして業者の人がいなくなるまでお菓子を与え続けてください。
これをすることによって吠えるきっかけがお菓子を探す楽しみに変わり始めます。

 

 

3.ご近所の吠える犬の対処法

3-1.どの犬が発信源かを見極める

Mark Dumont

毎晩犬の無駄吠えや遠吠えに悩んでいる方は、行動を起こす前にその遠吠えの発生源を見つけることが大切です。
家庭の犬が夜吠え始めることを誘発する原因として野良犬の存在が多いことがあります。
野良犬が近所を移動し、飼われている犬を刺激している可能性もあるそうです。
一匹が吠えると他の犬達も連動して吠え始めるということを理解して、きっかけとなっている一匹の犬を特定することが大切ですね。

 

3-2.吠える犬の飼い主さんに話をして理解してもらう

Robert S. Digby

あなたからすると、どう考えても吠え方が近所迷惑になっていると判断できたとしても実は飼い主さんはそれに気がついていないことが多いです。
いつまでたっても改善が見られない場合は、電話もしくは直接家に訪問して丁寧に事実を伝えることが必要となってくるかもしれませんね。

話す上で大切なことは、あなたが「犬を家の中に入れて迷惑にならないようにしてください」「吠える声が聞こえないようにしてください」などすぐに対応策を要求しないことです。
急に対応策を要求されると、飼い主さんも素直に受け入れられない可能性もあるのでまずは温厚に事実だけを伝えるようにしましょう。

 

3-3.解決策を提案する

redwolfoz

犬が吠えてしまう理由を飼い主さんに教え、問題を解決するために役立つ方法やアイディアを提案してみてください。

  • エネルギー燃焼不足が考えられる場合、家から一番近いドッグランや犬が遊べる広場を紹介する
  • 今回ご紹介しているような静かにするための訓練方法を教える
  • 原因が全くわからない場合、獣医さんへの診断を提案する

 

吠えていても自分の愛犬なら可愛い!!
それは確かに気持ちはわかります。しかし気づいていない間に他人に迷惑をかけてしまっている事もあるかもしれません。
飼い主として最低限のしつけはマナーとして行っておいたほうが、誰からも愛されるワンちゃんになるはずです。
犬のしつけに遅すぎるということはないでしょう。
無駄吠えにお悩みの方は一度試してみては??